9.慈雲山 福聚寺(臨済宗妙心寺派)

慈雲山 福聚寺(臨済宗妙心寺派)
じうんざん ふくじゅうじ

写経と座禅を体験。雑念が消え、心が無になるひととき。

美しい庭園で
心静かに己と向かう

JR熊崎駅からほど近い場所にある『福聚寺』は、遠くまで見通せる緩やかな斜面に建っている。平成27(2015)年に落慶法要した建物はまだ真新しく、開放的な景色と相まって現代的な寺院のように見える。だがその歴史は古く、享禄四(1531)年に大友家家臣・疋田備前守入道によって建立された。約500年の歴史を持つ古刹だが、臼杵藩に稲葉家が入ってくる直近の100年間の記録が消失しているという。100年の空白もまた、戦乱の時代をくぐり抜けた寺の歴史の貴重な一頁なのだ。『福聚寺』といえば庭園。本堂の前に広がる手入れの行き届いた枯山水の庭には、禅寺らしい侘び寂びの世界が広がっている。この景観が人気で、コロナ禍以前には毎月座禅会が行われていたという。現在でも事前に予約すれば座禅体験は可能だ。草木と庭石と砂の箒目が生み出す、独特な幽玄美。そこに自分の心を向き合わせることで日常のストレスから解放され、心も軽くなってゆくようだ。

真新しさを感じる明るい本堂。御本尊の釈迦如来像も近代のもの。

18世住職・福田宗順
※福田宗順=ふくだ そうじゅん

網代笠や頭陀袋など、托鉢の道具がさりげなく置かれる。

禅寺らしい枯山水の庭。箒目の白い模様が美しい。

風格のある山門が青空に映える。石垣には西南戦争の弾の痕が残っている。

御朱印

住所
大分県臼杵市大字井村3456
電話
0972-62-3468
駐車場
スタンプの場所
玄関左側(棚の上)
トイレ

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