5.法雲山 大橋寺(浄土宗西山禅林寺派)
法雲山 大橋寺(浄土宗西山禅林寺派)
ほううんざん だいきょうじ
水面に映る美しい陰影
臼杵川に浮かぶ‟大きな橋の寺"
この寺の歴史は天文十七(1548)年、諸国を巡っていた祐範上人が産ヶ島に庵を開いたことから始まる。後に大友宗麟公が祐範上人に帰依し、精舎を建立。法雲山西方寺と号した。やがて増え続ける参拝者の便宜を図るために寺と町の間に大きな橋をかけた。そこから"大きな橋の寺"と町の人に親しまれ、寺号を『大橋寺』に変えたという。山門をくぐり石段を登ると中門と観音堂に分かれ、中門の奥に本堂が広がる。高低差を生かしながら塀や石垣で囲んだ造りは、戦時の出城(砦)としても考えられていたようだ。キリスト教が禁教とされた時代には、当時の第六世歴道上人が庄屋とはかり、村民総てが大橋寺の檀徒であるとして村の潜伏キリシタンの窮地を救うなど、逸話も多く伝わる。かつて町の人からの愛称が寺号に変わったように、寺と人との繋がりは令和の世でも健在だ。
- 住所
- 大分県臼杵市大字福良平清水115
- 電話
- 0972-62-5963
- 駐車場
- 有
- スタンプの場所
- 玄関正面の部屋
- トイレ
- 有