3.竹林山 法音寺(日蓮宗)

竹林山 法音寺(日蓮宗)
ちくりんざん ほうおんじ

法音寺と書かれた石造りの山門。この形の門は珍しい。

人々の笑顔が集う
坂の上の名刹

情緒漂う法音小路の奥に、鳥居のような石造りの門がある。石段を登って毘沙門天王と時国天王が睨みを利かせる山門をくぐり、境内へ。『法音寺』は、寺院が多く集まる二王座地区の高台にある。慶長七(1602)年に三代藩主・稲葉一通公が多羅姫を正室に迎えるため、その菩提寺として建立された。世界中で平和運動を展開してきた藤井日達上人が出家したことでも知られる寺だが、歴史を踏まえながら新しいことにも果敢に挑戦している。広く美しい本堂は平成二十一(2009)年に新築されたもの。ここでは法要のほか、ヨガ教室やコンサートなども行われるという。これらは「忌ごとから付き合いが始まるのではなく、普段から寺と人とが楽しく繋がっていたい」と考える副住職の発案から。風変わりに思えるかもしれないが、冠婚葬祭など暮らしの様々な場面で人と繋がってきたのが、寺の本来の姿なのだ。過去と現在が心地よく折り合うこの寺で、ひととき気持ちを安らげたい。

まだ真新しさが残る本堂。ここで寺フェスなどが開催される。

彫刻家・日名子実三が設計した三光堂に祀られている、祈祷の本尊・生髪鬼子母神。髪が伸びる像としても知られる。
※日名子実三=ひなごじつぞう
 生髪鬼子母神=せいはつきしもじん

三光堂の折戸には、日名子実三による十二神将が描かれている。それぞれの絵に干支が盛り込まれており、それを探すのも楽しい。

副住職の加藤圓清さん。「うたうお坊さん」として各地で説法ライブを開催。youtubeなどでも発信を続ける。
※圓清=えんせい

約400年前に建てられた山門の両側には毘沙門天王(写真)と時国天王。臼杵城の裏鬼門を守っている。

常に開かれており、誰でも気軽に立ち寄れる。

御朱印

住所
大分県臼杵市大字臼杵256番地
電話
0972-62-2357
駐車場
有(入口が狭いので徒歩がお薦め)
スタンプの場所
本堂内
トイレ

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