9.高野山 興山寺(真言宗)
高野山 興山寺(真言宗)
こうやさん こうざんじ
聖地高野山ゆかりの寺が
はるか臼杵の地に移設
真言宗総本山金剛峯寺からその歴史が始まる『興山寺』。天正十三(1585)年に豊臣秀吉の紀州攻めにより高野山に兵火が及ぼうとした時、秀吉に直談判して山を守ったのが開祖の木食応其上人だった。その後、応其上人は高野山に青巌寺と興山寺を創建したが、明治になると二つの寺は併合され金剛峯寺と呼ばれるようになった。その時、興山寺の名前が消えることを惜しんだ玄浄僧正が、稲葉氏の協力を得て臼杵の地に『興山寺』を移設したという。山の上にある静かな境内には、地元の人だけでなく、多くの仏像研究者もやってくる。高野山ゆかりの仏像が数多く安置されるこの寺は、信仰を集める祈りの場であると同時に、仏教文化の真髄に触れる学びの場でもあるようだ。新年の開運護摩祈祷や節分の星まつり、秋の地蔵供養など、寺は季節の行事で多くの人が集う。地元の人が言う”臼杵の高野山”の言葉には、最大級の親しみがあふれている。
※木食応其上人=もくじき おうご しょうにん
※玄浄僧正=げんじょう そうじょう
- 住所
- 大分県臼杵市福良2366
- 電話
- 0972-63-0361
- 駐車場
- 有
- スタンプの場所
- 本堂納経所
- トイレ
- 有