臼杵まなび旅

野上文学を紐解きながら
臼杵の魅力を伝える

ササヤマアキヨシさんの紹介画像

笹山 昭義

ササヤマ アキヨシ

うすき町並み観光案内ガイド
国宝臼杵石仏ボランティアガイド

大手ゼネコンを退職後、臼杵市の観光や歴史文化を伝える活動を始める。他にも執筆・オカリナ演奏・ウォーキングなど、多方面で活躍中。

うすき町並みガイドの会

  • 住所:〒875-0052 臼杵市中市浜10組
  • 電話:090-7982-9624

「笹山さん、野上弥生子の『ハイヂ』知ってますか?」この言葉が、笹山昭義さんと野上弥生子を結びつけた。当時の笹山さんは仕事を退職し、故郷・臼杵市の観光情報協会で働きはじめたばかり。同僚から、日本で初めてハイジの話を翻訳したのが野上弥生子だと聞いた。「調べたら翌年(2005年)が野上さんの生誕120周年だとわかって。これは何か企画しなければとなったんです」。こうして記念事業の準備を進めながら、数々の作品を読んだという。最初は仕事として読みはじめたが「写実的な描写や『秀吉と利休』における心の葛藤など、野上弥生子が描き出す世界に惹かれていきました」と笹山さん。記念事業は大成功し、野上文学への思いはますます高まっていった。

そんな笹山さんが観光案内ガイドを始めたのは2013年のこと。臼杵には多くのコースがあるが『野上弥生子文学記念館』を案内する時の笹山さんは、やはり楽しそうだ。「記念館の隣には野上弥生子の生家『小手川酒造』が、向かいには弟・武馬が作った『小手川商店』があります。この3カ所を巡ることで、野上文学の世界や彼女の人となりを楽しみながら知ることができますよ」と、穏やかに話す。『ハイヂ』から始まった笹山さんの旅は、まだ道なかば。野上文学の海は、まだまだ広く、そして深い。

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