臼杵まなび旅

培われた知識と技は
心地よい眠りのために

タカハシシゲキさんの紹介画像

髙村 茂樹

タカムラ シゲキ

『髙村ふとん店』四代目店主。
三重県のふとん店で修行をした後、2000年に帰郷した。ただ商品を販売するのではなく、眠り全体の相談ができる店づくりに励む。

髙村ふとん店

  • 住所:臼杵市本町4組
  • 電話:0972-62-2735

県内でも少なくなった綿の打ち直し工場を今も保有する『髙村ふとん店』。長年使い続けたふとんが職人の手で美しさと柔らかさを蘇らせるのは、ちょっとした魔法を見るようだ。だが綿ふとんは本来、こうして長く使われてきたのだと店主の髙村茂樹さんは話す。「使われ方で変わりますが、50年前の綿でも再生できますよ。環境問題が深刻化する今、ふとんの打ち直しが再注目されるのは嬉しいですね」と話す。

新品の商品も、もちろん販売している。一般的な寝具のほか、全身を3D計測して最適な枕や敷布団をオーダーメイドできるシステムも完備しているという。職人の手仕事を守りながら、最新のボディースキャナーを導入する。一見、相反するようだが、心地よい眠りのためという意味では地続きの技術。それを違和感なく取り入れる柔軟性が髙村さんの強みだ。「今の若い人は、安くても必要ないものは買いません。その反面、良いものを長く使おうと考える人が多いようです」。そんな本物志向の若者に店のポリシーが響いたのか、最近では遠方から来店する若い人の姿も増えたと話す。時代の風をたくみに読みながらも、本人は「新しいことをやっているつもりは全然ない」と話す。心地よい眠りを求める道は、いつの時代も変わらないということか。

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